S8お疲れさまでした。今期は最終1桁以上のみを目指していたのですが、最終1桁チャレで負けてしまいました。ですが、構築は過去最高レベルに強かったので紹介したいと思います。
【並び】
【使用TN】
TN ふわふわり 最終2118-33位 W/L 150-89
TN ふわふわる 最高2157 最終2112-55位 W/L 99-40
※最高地点
【コンセプト】
・クッションを絡めた安定した試合作り
・相手の考慮外の勝ち筋を用意する
【構築経緯】
環境に水ウーラオス、カイリュー、パオジアンなどの強力な物理アタッカーが多く、物理に偏ってると感じたので、眠るで役割集中や数的有利を取った時に簡単にTODで逃げ切ることが出来て、オオニューラ+カイリューテツノツツミのような並びにeasy winを取れる残飯ヘイラッシャとステロ撒き兼地面枠として最も強力だと感じているオボンディンルーの2匹から組み始めた。
ディンルー+ヘイラッシャの並びはキノガッサや水ロトムが重いので、それらを草テラスで誘殺することが出来て、ハバタクカミやガチグマに対するストッパーになれる襷枠として襷パオジアンを採用。
ここまでブーストエナジーのテツノツツミやハバタクカミなどが重かったので、それらに対して強いチョッキ枠であり、鋼+優秀な技範囲でドヒドイデ絡みにも強いチョッキヒスイヌメルゴンを採用。
次に地面の一貫を切りながらディンルー+ドヒドイデのようなサイクルを強引に崩せて、ヒードラン入りのスタンパやガチグマにもある程度強い鉢巻霊獣ランドロスを採用。
最後に、最終日前日までは水テラスのブーストエナジーハバタクカミだったが、環境にキョジオーンのような絡め手が少なく、ヘイラッシャとサーフゴーが対面したときの引き先がいないのが構築の欠点だったので、サーフゴーに滅法強いタイプであり、ステロを撒いた時の一貫性が凄まじいスカーフイーユイに変更して完成した。
【個体紹介】
ディンルー @オボンの実 腕白 災いの器 毒テラスタル
261(244)-131(4)-171(84)-×-111(84)-77(92)
調整意図
H...奇数で一番高いライン
HB...飛行テラス204カイリューのテラバーストをオボン込みで3耐え
HD...187ハバタクカミのムーンフォースをオボン込み2耐え
S...同速意識で出来るだけ高く
ステロ撒き枠。シンプルにカタストロフィ+ステルスロックでの盤面整理が優秀で挑発を採用することで初手ディンルーミラーやカイリューに対して一方的な展開を作ることが出来る。また、ヘイラッシャと同時に採用することで初手のパオジアンやウーラオスに対して非テラスで一回行動して、ヘイラッシャに引く動きが強力。挑発はミラーやカバルドンに撃ってステロ展開を拒否して裏の襷を残したり、初手カイリューに撃つことでアンコールを拒否してカタストロフィ+ステルスロックの展開を作ることが出来る。後述するヘイラッシャでTODする展開が多いので、基本的に切らないことを意識していた。テラスタイプは格闘技やフェアリー技を半減に出来て、毒や毒菱にも強くなる毒テラスで採用。
パオジアン @気合いの襷 陽気 災いの剣 草テラスタル
155-172(252)-101(4)-85-85-205(252)
氷柱落とし 不意打ち 聖なる剣 テラバースト
調整意図
ASぶっぱ
C...甘える意識で個体値0
最強のポケモン。相手にテラスタルを切らせる圧力と自身が切ったときの強さが異常。技は確定の氷柱落としとパオジアンミラーや鋼に撃つ聖なる剣、水に対する強力な打点としてテラバースト、強力な先制技である不意打ちが最も強い構成だった。初手に出してテンポを握りに行ったり、後続から出してストッパーとして運用したりと使用感がとてもよく、現環境でも間違いなく最強のポケモンだと感じた。
霊獣ランドロス @拘り鉢巻 意地っ張り 威嚇 飛行テラスタル
173(68)-209(196)-111(4)-99-101(4)-141(236)
調整意図
HD...187ハバタクカミの+1ムーンフォース、205ハバタクカミのテラスムーンフォースを最高乱数切り耐え
HB...211ガチグマの状態異常根性空元気を威嚇込みで87.5%で耐える
A...11n
S...準速セグレイブ抜き抜き
C...甘える意識で個体値0
崩し兼地面の一貫切り。浮いてるポケモンがカイリューしかいない並びやパオジアンがいない並びに対して有利対面を作って技を押すだけでサイクル有利になる。また初手に投げて一方的に飛行テラバーストの圧力を押し付けながらクッションに引く動きが強力。ASではなくここまで耐久に振ることで居座れる範囲が増えるので、正解だったと思う。
ヘイラッシャ @食べ残し 腕白 天然 フェアリーテラスタル
257(252)-120-176(196)-×-93(60)-55
ウェーブタックル 眠る 欠伸 守る
調整意図
H...ぶっぱ
HD...187眼鏡ハバタクカミのテラスムーンフォースを確定耐え
B...11n
本構築の軸であり、9割以上選出した。環境が物理に偏っているため役割集中や一定数居た毒菱展開に対して眠るが非常に有効であり、数えきれないほどの試合を拾ったし、このポケモン無しにはレートを上げるのは不可能だったと感じる。前述した通り環境が物理に偏っていた為、数的有利を取ったり、相手の特殊アタッカーを処理することで簡単にTODを遂行出来て詰め筋として非常に強かった。テラスタイプは鉢巻悪ウーラオスにサイクル勝ち出来たり、電気、草テラスパオジアンに対して2連怯み以外眠るで受け切ることが出来る耐性を持つフェアリーで採用した。
ヌメルゴン(ヒスイ) @突撃チョッキ 生意気 草食 フェアリーテラスタル
185(236)-122(12)-121(4)-162(252)-188(4)-72
ヘビーボンバー 地震 冷凍ビーム 10万ボルト
調整意図
H...6n-1
HD...205眼鏡ハバタクカミのテラスムーンフォースを98.05%で2耐え
A...余り
C...ぶっぱ
チョッキ枠。ブーストエナジーのテツノツツミやハバタクカミに対して強く、広い技範囲でドヒドイデ絡みのサイクルにも強かったりと構築の補完枠として重宝した。また、特性も優秀でたまに当たるモロバレルやチオンジェン、キノガッサに対してランドロスの蜻蛉返りなどを絡めて立ち回ることも出来る。技はハバタクカミに対する最大打点のヘビーボンバー、鋼や炎に対する打点として地震、氷4倍や地面に対して撃つ冷凍ビーム、水への打点としての10万ボルトが最も強い構成だと思う。出した試合は確実に活躍してくれたので採用して正解だった。テラスタイプは素の耐性が優秀なのでほとんど切らないが、ウーラオスや鉢巻カイリューの逆鱗を止める事が出来るフェアリーで採用した。
イーユイ @拘りスカーフ 控え目 災いの玉 フェアリーテラスタル
149(148)-×-101(4)-187(116)-141(4)-150(236)
オーバーヒート 火炎放射 悪の波動 テラバースト
調整意図
HB...156珠ミミッキュのじゃれつく+影うちを98.44%で耐える
C...11n
S...準速ウーラオス抜き
構築のラストピース。元々ハバタクカミだったが、ディンカイサフゴに普通に勝てなかったので最終日に変更した。スタンパに対してランドロス、ディンルー、ヘイラッシャと合わせて強く、ステルスロックを撒いた状態でパオジアンを縛れるのが強力だった。また、ディンルーに対してランドロスの鉢巻蜻蛉返り+テラバーストで最小限の被害で数的有利を取る動きも強力。テラスタイプはディンルーやカイリュー、ウーラオスの打点として強力なフェアリー。
【選出】
対スタンパ…初手ディンルー裏ラッシャ@1(パオランドイーユイ)or初手ランド裏ラッシャ@1(パオイーユイ)
対毒菱展開…初手ディンルー裏ヌメラッシャ
対タイプ受けサイクル(ディンドヒドカイリューラオス)…初手ランド裏ヌメラッシャ
【重いポケモン】
フェアリー、水テラスタルのキョジオーン
環境的に少ないと感じたので若干切り気味になってしまった。1桁チャレの相手が上位で唯一居たフェアリーテラスタルのキョジオーン入りだったのでそこだけ失敗だったと感じる。
零度パオジアン、地割れディンルー
選出次第ではケア出来るけど、一発目に当てられるのはケア出来ないし、大体当たるから無理。1桁チャレ失敗した次の試合は匿名零度パオジアンに負けました。
【あとがたり】
今期は最終1桁以上だけを目標に取り組んでいたのですが、ほんとにあと一歩のところで負けてしまい非常に悔しいです。しかし、構築の完成度は9世代に入って過去一の出来だったので、満足のいく構築を組めて嬉しく思います。言い訳みたいになりますが、運が絶望的だったのに大きく溶かすこともなく2090～2100帯で戦えたので構築は誰よりも強い自身があったのに1桁を取り切れなかったのは悔やまれますが、そういうシーズンもあるということで次潜るシーズンも1桁以上を目標に取り組みたいと思います。
【Special Thanks】
・通話してくれたり応援してくれた人達
【証拠画像】
